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毎度有難うございます、ポルシェ専門修理工場店主でございます。

ポルシェ専門と謳いながらも他のメーカーのお車もメンテナンスさせていただいております。
※アメ車除く

さてさて、愛車で出かけようとガレージから出て10m位のところでエンジンがストールしてしまって、それからエンジンが始動しなくなってしまったと言う事で入庫致しました、フィアット グランデプントでございます。
普段は、奥様がお仕事、お買い物の足としてご使用されているとの事、以前、何度か同じような事があったそうなのですが、その時は、再始動できたのでそのまま様子を見られていたとのことでした。

弊社へは、ご加入されておられる任意保険のロードサービスのレッカーでの入庫でした。

早速、お車を拝見いたしましたが、入庫した時の状態は、ギアが1速に入ったままで、シフトレバーをニュートラルやリバースに動かしてもメーターパネルのインジケーターも“ 1 ”のまま変化なし。
勿論、1速に入ったままですのでサイドブレーキを下ろしても動きません。
1速に入ったままでクラッチも作動しない状態でしたので、セルモーターも回りませんでした。

このグランデプントのATですが、デュアロジックというシステムで、コンバーター式のATではなく、セミオートマと呼ばれるシステムです。普通のMT車と同じ乾式のクラッチ(乾式単板ダイヤフラム)が付いて、クラッチとシフト操作を油圧と電子制御で自動的に制御してくれるというシステムであります。

早速、ダイアグノーシステスターでシステムにフォルトメモリーが残っていないか点検してみました。
IMGP0037.jpg

デュアロジックの作動オイルが少ないというメモリーが残っておりましたので、早速オイル量を点検・・・。
IMGP0035_201312260904389b8.jpg
ほとんど、カラッポ状態でした。

何処からか作動オイルが漏れているのだと思いますが、とりあえず、オイルを補充してオイル漏れの箇所とオイルを充填した状態でのミッションの作動状態を確認いたしました。

デュアロジックの作動オイルですが、専用のオイルが使われており非常に高価です。
何らかの原因で、作動オイルが抜けてしまった場合、エア抜きを行う必要が出てきます。
ダイアグノーシステスターのエア抜きモードでエアーを抜き、アクチュエーターモードで各部の動作確認を行ってみました。各部、問題なく作動しクラッチも切れるようになりましたので、エンジンもかかるようになりました。

さて問題のオイル漏れですが・・・・、
IMGP0117.jpg IMGP0039_201312260913288d4.jpg
どうも、シフトチェンジをする為のアクチュエーターの辺りから漏れているようでした。
※白いのは、オイル漏れの場所を特定する為のミクロチェックといわれる浸透試験用の現像液です。

パーツカタログを見てみるとアクチュエーターとユニットの間にOリングが入っているようですが、残念ながらOリングのみの供給はありませんし、アクチュエーターは樹脂製なので何処かクラックが入っている可能性も否めないので、ユーザー様とご相談させて頂いた結果、アクチュエーターとそれを作動させる為のポテンションメーターを交換させていただくことになりました。

IMGP0118.jpg
取り外したアクチュエーターとポテンションメーター・・・。
このアクチュエーターは、シフトチェンジをする為のアクチュエーターです。

そして、新品のアクチュエーターとポテンションメーター・・。
IMGP0119_201312260927455e7.jpg
取り外した物と比較してもらうとわかると思うのですが、アクチュエーターとポテンションメーターの間にシールが入ってます。良く漏れるから対策として後からシールを追加したのか、それとも新車の製造過程で入れ忘れただけなのか・・・、謎は深まるばかりですが・・・※パーツカタログにはシールはありました。

いずれにせよ、シール単体での供給は無いのでAssy交換となりました。

交換後は、漏れもなく、デュアロジックも正常に作動するようになりました。

デュアロジックのような所謂セミオートマですが、シフトチェンジ時のギクシャク感が馴染めないという方も多いです。私もはじめて運転したときは、何とも馴染めないな~なんて思っていたのですが、シフトチェンジ時のアクセルコントロールをしてあげるとギクシャク感は結構なくなります。トルクコンバーター式の所謂普通のATのようにアクセル踏みっぱなしではなく、シフトチェンジのタイミングでアクセルを一瞬抜いてあげるとスムーズに変速いたします。MT車のシフトチェンジの時を同じようなタイミングですね。

考えてみればセミオートマっていうくらいですから、クラッチ操作とシフト操作をしなくていいオートマと考えなければいけないのでしょうか・・・。

乗りなれれば結構キビキビ走れて面白いですね。

ただ、クラッチディスクがあるので、クラッチディスクも交換する必要が出てくるという事です。
街中の渋滞なんかでの使用が中心だとクラッチディスクの磨耗の結構早いみたいですし、渋滞のトロトロ運転での、アクセル、微妙に開けるか開けないかのパーシャル状態での運転が半クラ状態で、クラッチディスクに一番負担をかける運転らしいです。

全開か全閉・・・、まるでレーシングカーですね。
日本のような道路事情で、女性のお買い物クルマ的な使い方だとトラブル出やすいかもしれませんね。

有難うございましたm(_ _)m
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2013.12.26 
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